州の形をした濃い青に、白い8つの先の星(北極星)、残りは水を表す明るい青。ミネソタの旗です。アメリカ北部の州の旗で、この旗は、なんと2024年に新しく作り変えられたばかり。アメリカでも珍しい「最近リニューアルされた州旗」の1枚です。今回はそんなミネソタの旗の話です。
まずは構成のおさらい
ミネソタ旗(新デザイン)の構成は、次のとおりです。
- 左(旗竿側):ミネソタ州の形をした濃い青と、白い8つの先の星(1つの先が北を指す)
- 右:明るい青
色とシンボルの意味は、以下のとおりです。
- 濃い青(州の形):大地
- 白い星:北極星(北の星)
- 明るい青:豊かな水(1万の湖の地)
州の形と北極星、そして水の青。シンプルで現代的な1枚です。
「2024年、新しくなった旗」
ミネソタ旗の、最大のニュースを見ていきます。
100年以上使った旗を引退
ミネソタは1893年から100年以上、州章を青地に載せた旗を使ってきました。それが2024年5月11日、新しい旗に切り替わりました。
なぜ変えたのか
旧旗を変えたのには、理由があります。旧旗の州章には、開拓者が畑を耕す傍らで、先住民が夕日へ向かって馬で去っていく絵が描かれていました。この絵が、先住民の追放や植民地化を表しているという批判があったのです。そこで2023年に再デザイン委員会が設けられ、アンドリュー・プレッカーの案が選ばれました。古い旗の問題視された図柄を見直し、新しい旗に作り変える、現代ならではの動きです。旗ファンには評価が高い一方、地元では賛否もありました(評価は分かれる、諸説あり)。アメリカでは多くの州旗が「青地に州章」という似た形なので、その見直しの代表例としても注目されました。
「北極星」 ── 北の星の州
ミネソタ旗の、主役の星を見ていきます。
L'Étoile du Nord
白い8つの先の星は、北極星です。ミネソタの州のモットーは「L'Étoile du Nord」、フランス語で「北の星」を意味します。星の1つの先が、北を指しています。
議事堂の星から
このデザインには、根っこがあります。8つの先の星は1905年頃のデザインに遡り、ミネソタ州議事堂の円形大広間の床にはめ込まれた、8つの先の星がモデルです。北極星は、アラスカやヌナブトの旗にも描かれた、北の地のシンボル。はたログでつながる、北の星の仲間です。
「1万の湖の地」 ── 水の青
ミネソタ旗の、もう1つの青を見ていきます。明るい青は、ミネソタの豊かな水を表します。ミネソタは「1万の湖の地(Land of 10,000 Lakes)」と呼ばれる、水の豊かな州です。
ミネソタという地域
ミネソタの基本情報です。
- 正式名:ミネソタ州(State of Minnesota)
- 州都:セントポール(St. Paul)、最大都市はミネアポリス
- 面積:約22.5万km²
- 人口:約570万人
- 公用語:英語
- 法的地位:アメリカ合衆国の州(32番目、1858年)
「北の星の州」
ミネソタの愛称は「ノース・スター・ステート(北の星の州)」や「1万の湖の地」です。
「ミシシッピ川の源」
ミシシッピ川は、ミネソタのアイタスカ湖から始まります。寒い冬やスカンジナビア系移民の文化でも知られ、プリンスやボブ・ディランの出身地でもあります。
まとめ:2024年に新しくなった、北極星の旗
今回のミネソタ旗のまとめです。
- 左に州の形をした濃い青+白い8つの先の星(1つの先が北を指す)、右は明るい青
- 濃い青(州の形)=大地、白い星=北極星、明るい青=豊かな水(1万の湖の地)
- 1893年から100年以上使った「州章を青地に載せた旗」を、2024年5月11日に新しい旗へ
- 旧旗は開拓者と夕日へ去る先住民の絵が、追放や植民地化を表すと批判された
- 2023年に再デザイン委員会、アンドリュー・プレッカーの案を採択(評価は分かれる、諸説あり)
- 「青地に州章」という似た形の州旗が多く、その見直しの代表例として注目
- モットーは「L'Étoile du Nord(北の星)」、星の1つの先が北を指す
- 8つの先の星は1905年頃のデザインに遡り、州議事堂の床の星がモデル
- 北極星はアラスカ・ヌナブトの旗にも描かれた北の地の仲間
- 明るい青=豊かな水、「1万の湖の地」、ミシシッピ川の源(アイタスカ湖)
- アメリカ32番目の州(1858年)、面積約22.5万km²、人口約570万人、州都セントポール
2024年、新しくなったばかりの旗。ミネソタの旗は、古い旗を見直して生まれた、北極星と水の現代的な1枚です。