上半分に赤と金の13本の光線、中央に銅色の星、下半分は青。アリゾナの旗、アメリカ南西部、グランドキャニオンの州の旗です。13本の光線は西部に沈む夕日、そして銅の星はアメリカ一の銅の産地の証です。赤と金はスペインの色でもあります。今回はそんなアリゾナの旗の話です。


まずは構成のおさらい

アリゾナ旗の構成は、次のとおりです。

  • 上半分:赤と金(黄)の13本の光線
  • 中央:銅色の星
  • 下半分:青

色とシンボルの意味は、以下のとおりです。

  • 13本の光線:元の13植民地と、西部に沈む夕日
  • 赤と金:スペインの旗の色(スペインの探検家へのオマージュ)
  • 銅の星:アメリカ一の銅の産地
  • :自由の青(星条旗と同じ)

沈む夕日の光線と、真ん中の銅の星という、西部らしい1枚です。


「銅の星」 ── アメリカ一の銅の産地

アリゾナ旗の、中心のシンボルを見ていきます。

銅色に輝く星

中央には、銅色の星が描かれています。これはアリゾナがアメリカで最大の銅の産地であることを示すもので、旗のなかで星だけが銅色に塗られています。

アリゾナは「銅の州(カッパー・ステート)」とも呼ばれます。その産業の誇りが、旗の真ん中で銅色に輝いています。


「13本の光線」 ── 沈む夕日とスペインの色

アリゾナ旗の、上半分のシンボルを見ていきます。

夕日と13植民地

13本の光線には、2つの意味があります。1つは元の13植民地を表すこと、もう1つはアリゾナが西部の州であることです。西部にあるため、沈む夕日の光がふさわしいとされました。

赤と金=スペインの色

光線の色は、スペインに由来します。赤と金は、スペインの旗の色であり、コロナドらスペインの探検家へのオマージュです。

沈む夕日の赤と金は、かつてこの地を探検したスペインの色でもある。隣のニューメキシコ(スペインの赤黄)にも通じる歴史です。


「ライフルチームの旗だった」

アリゾナ旗の、ユニークな起源を見ていきます。

射撃大会のための旗

この旗は、もとはライフルチーム(射撃チーム)の旗として作られました。全国大会で自分たちのチームだとわかるようにするためで、ハリス大佐が中心になって考案しました。

1917年、州旗に

そして1917年2月27日、第3アリゾナ議会がこの旗を州旗として採択しました。

射撃チームの目印が、州の旗になった。そんな意外な誕生秘話を持っています。デザインの評価は高く、北米の旗のなかでも上位に挙げられます。


アリゾナという地域

アリゾナの基本情報です。

  • 正式名:アリゾナ州(State of Arizona)
  • 州都:フェニックス(Phoenix)
  • 面積:約29.5万km²
  • 人口:約740万人
  • 公用語:英語(スペイン語・先住民言語も使われます)
  • 法的地位:アメリカ合衆国の州(48番目、1912年)

「グランドキャニオンの州」

アリゾナの世界的な顔が、雄大な自然です。グランドキャニオンやモニュメントバレー、そしてソノラ砂漠とサワロサボテンが知られています。

「最後の本土の州」

アリゾナは、アメリカ本土(48州)で最後に加盟した州です(1912年)。


まとめ:沈む夕日と銅の星、アリゾナ

今回のアリゾナ旗のまとめです。

  • 上半分に赤と金の13本の光線+中央に銅色の星+下半分は青
  • 13本の光線=元の13植民地+西部に沈む夕日、赤と金=スペインの旗の色(探検家へのオマージュ)
  • 銅の星=アメリカ一の銅の産地(アリゾナは「銅の州」)、星だけ銅色
  • 青=自由の青(星条旗と同じ)
  • もとはライフル(射撃)チームの旗、全国大会で識別するため、ハリス大佐が考案
  • 1917年2月27日、第3アリゾナ議会が州旗として採択、デザイン評価は高い
  • グランドキャニオン・モニュメントバレー・ソノラ砂漠・サワロサボテン
  • アメリカ本土48州で最後に加盟(1912年、48番目)
  • 面積約29.5万km²、人口約740万人、州都フェニックス

西部に沈む夕日と、銅の星。アリゾナの旗は、スペイン探検家の記憶と、銅の州の誇りを、夕日の光線に込めた1枚です。